秋の訪れを感じる一面に広がる赤い彼岸花の絨毯!半田市へ行こう!
- casaboheme0627
- 2020年10月28日
- 読了時間: 8分
夏が終わり秋に近づくにつれて段々と草木が色づいてくる季節になりました。草木の変化といえば、「紅葉」のイメージがありますが、夏の終わりと秋の訪れを感じさせてくれるのが「彼岸花」。愛知で彼岸花が見れるスポット半田市には他にも見どころがたくさん!

皆さまこんにちは、カサボエームでございます。
少しづつ、コロナ禍での生活も慣れてきて、人との直接的な関わりが少ないながらも
たくさんの人が知恵を絞って新たな取り組みやアイデアを形にしていくことをメディアなどで知ると「やっぱり人ってすごいな」と関心してしまうこの頃。
こういう時だからこそ地元を応援したいし、頑張っている話を聞くだけでも気分が晴れてきますね。
カサボエも微力ながら伝えていきます!(ブログの投稿遅くて、すみません…)
さて今回は半田市へ行ってまいりました!
冒頭紹介した「彼岸花」の絨毯が見たい!と思って行きましたが、
他にも楽しめるスポットが多い半田市でした。
半田市ってどこにあるの?どうやって行くの?
半田市は名古屋市から南下した知多半島の中部にあります。
知多半島には焼き物で有名な常滑市もありますが、その常滑市とは反対側に位置します。
場所はこの赤い所▼

半田市へは名古屋から主に電車でのアクセスとなり、
名鉄線内海行きの特急電車に乗り「知多半田」駅にて下車。所要時間は50分ほど。
ちなみに、名鉄線知多半田駅から徒歩5分程にJR半田駅があります。
こちらは明治時代に武豊~熱田間の電車が運行しており、静岡の熱海までの足として活躍してました。
また、そこにかかる跨線橋(こせんきょう)は日本最古とされてます。
現在新幹線の開通に伴い、武豊~大府間と運行する区間が狭まってしまいましたが、
まだまだ現役でございます!
半田市の特徴

半田市は小学生の時に読んだ「ごんぎつね」を生んだ作家、新美南吉が生まれ育った土地です。
実際に生活していた生家もあり、その近くには日本の昔話に出てくるような鮮やかな赤と花弁が
特徴的な「彼岸花」が一面に広がる河川敷があります。
また一時「サッポロビール」などと並ぶほど勢いのあった「カブトビール」の工場として建設された
半田赤レンガ建物や、半田市を代表するお酢メーカーの「ミツカン」の本社の隣には実際の製造過程を体験、見学できるミツカンミュージアムがあります。
その他にも、江戸時代から海運・醸造業で栄え、半田市を支えた中埜半六家の邸宅があり、
運河の近くには染物街道として多くの人が行き交った、昔の風情が漂う「紺屋海道」の街並みが
一部残っています。
こうしてみると絵本に出てくるような日本の原風景を残しつつ、
近くを流れる運河を利用した海運や醸造、染物などで栄えてきた文化も垣間見える土地だということが分かります。
参考:半田市観光HP
半田市を巡る
朝9時過ぎにまずお腹をすかせて向かったのは、「蔵のまちカフェ」。

こちらは名鉄知多半田駅から徒歩15分ほど西に向かった位置にあります。
目印としては先ほど挙げたJR半田駅に向かい、
JR半田駅を過ぎて進むとミツカン本社が見えてきます。
ミツカン本社の向かいにある建物が「蔵まちカフェ」です。
蔵まちカフェは知多半島で美味しいお魚買うなら「魚太郎」でしょ!って思われている(思っている)くらい地元では有名な「魚太郎」が経営するカフェ。
カフェの隣には新鮮な海鮮を味わえるレストランが併設されているので、ランチなどもおすすめです。
さて、朝から元気が出るようなそしてお洒落なモーニングプレートをいただきました。
ワッフルにサラダ、ヨーグルトがついて非常に豪華です▼

そしてこちらでは向かいにあるお酢メーカーのミツカンが販売している、
果実酢を炭酸とともに提供するドリンクメニューもあります。
せっかくなので、ピンクグレープフルーツのお酢をいただきました。
ドリンクとモーニングのセットで大体1200円くらい。朝から大満足^^
しかも蔵まちカフェの隣にはのんびりと流れる川があり道路が綺麗に舗装されているのに、
周りが蔵などに囲まれているせいか落ち着けるスポットです。
さて、お腹がいっぱいになったところでレンタサイクルを借りに向かったのは「アイプラザ半田」。

実はレンタサイクルを名鉄知多半田駅での近くで借りたかったのですが、
借りられるところが10時からしか開いていなかったため、8時半から開いている「アイプラザ半田」で自転車を借りることに。
参考:アイプラザ半田(開館時間/8時半~17時半 自転車は17時半まで)
▼名鉄知多半田駅でレンタサイクルを借りる際はこちらをご利用ください▼
参考:クラシティ半田(営業時間:10時~17時)
可愛らしいおばちゃま達から半田市の観光ガイドと地図をもらっていると
知多半島で配っている「アマビエ※」と「不動明王※」が描かれたカードをいただきました。
※アマビエ:疫病を納めると言われる妖怪
※不動明王(ふどうみょうおう):古くから疫病退散など守護神として親しまれている
イラストが可愛らしいカード▼

そして江戸時代の風景が残る、蔵のまちを通り抜けます▼

一番初めに向かったのは、明治時代にビール工場として建てられた、「半田レンガ建物」。
・半田レンガ建物

今から130年ほど前にミツカンの前身である中埜酢店4代目である中埜又左衛門と
その甥で敷島パン創業者である盛田善平らが開発・販売した瓶詰ビール「カブトビール」の
醸造工場です。
この半田レンガ建物の設計士は横浜の赤レンガ倉庫や日本橋を設計した妻木頼黄(つまきよりなか)。
ビール工場では湿度・温度管理が重要だったので、中空構造になっている複壁や多重アーチ床など
工夫を凝らした建物となっています。
実際の建物の内部にはミュージアムとして半田レンガ建物の特徴を「カブトビール」の歴史と
絡めて紹介しています。
ドイツから機械技師と醸造技師を迎えて作られた「カブトビール」は一流ブランドを目指し、
当時有名であったサッポロ、アサヒ、エビス、キリン並んで「日本5大ビール」に
数えられるまでになります。
また、愛知の半田市から世界を目指した「カブトビール」は1900年に行われたパリ万博に出品し金牌を受賞しました。
そしてビールへの酒税がかけられ、日露戦争による不況で企業再編が行われ
工場が閉鎖するまでの約45年間半田レンガ建物はビール工場として稼働しました。
ミュージアムでは果敢に巨大な日本のビールブランドに挑戦した「カブトビール」の軌跡をたくさんの資料とともに紹介しており、その中でも本当に目を引くのは当時のポスターやラベルの数々。
色使いやデザインがめちゃくちゃお洒落なので、中に入って見てほしい!!
また、建物内部にあるビアホールでは復刻版の「カブトビール」を楽しめます。
ぜひ体感してください。愛知の熱いモノづくり精神とロマンが見れます。
参考:半田レンガ建物
次に向かったのは、彼岸花が見える「矢勝川堤」…なのですが、
その道中にあった「新美南吉の生家」に寄り道します。
・新美南吉の生家

「ごんぎつね」や「手ぶくろを買いに」など数多くの童話を生んだ作家の新美南吉は、
大正2年(1913)7月3日にこの家の次男として生まれました。
幼いころに母親は結核で亡くなっており、継母が営む下駄屋と父親の畳屋が正面玄関を入った所に
見ることができます。
そしてこのお家ですが、一見1階建ての平屋に見えますが実は傾斜を利用した建物で、
裏から見ると2階建てなんです。建物の奥には下に向かう階段があり、
階段を下りると台所や食事をする空間があります。

小説の「雀」や「帰郷」ではこの家が描かれ、晩年結核に苦しみながらも新美南吉はこの家で作品を
生みだしていました。
建物としても面白い構造しているので、見てほしいです。
そしてここから作品を生みだしていたんだなぁとしみじみしたり。
こちらにいたガイドのおじさん曰く、全国の小学校の先生が作品や作者を生徒に紹介するために
ここへ訪れているとのこと。
「コロナだから本当は遠足で来てもらえないのは残念だけど、ぜひたくさんの人に知ってもらいたい」と仰ってました。
新美南吉の生家を後にして向かうはメインイベントとしていた、彼岸花が見える「矢勝川堤」!
・矢勝川提について

9月下旬から10月上旬にかけた、秋の彼岸ごろに童話「ごんぎつね」の舞台となった
矢勝川の提に300万本の彼岸花が咲き誇ります。
その長さはなんと1.5km!!
ちなみにこちらで植えられている、彼岸花は地元の方々によって植えられたモノとのことです。
そして彼岸花が咲く時期になると新美南吉の童話の世界と豊かで幻想的な風景を楽しむイベント
「ごんの秋まつり」が開催されるとのことですが、今年はコロナの感染拡大を避けるため、
残念ながら中止となりました。
我々が訪れた9/21時点ではまだ時期が早く、ガイドのおじさん曰く2割程度とのこと。
これで2割なら…10割になったときは正に真っ赤な絨毯が一面に広がるのでしょうね。
東側はまだまばらな感じでしたが、西側はかなり咲いてました。
東側▼

西側▼

ちゃんとサイクリングロードとしての道もあるので、走りやすかったです。
気に入った写真をいくつかお披露目▼


そして西側の端には、ごんぎつねの「ごん」の像があります。
舞台となった山を見つめるごんの写真が撮れるスポットです▼

ここで一点、注意を。
くれぐれも彼岸花の咲いているところを歩いたりしないようにしてください。
きちんと道や階段なども整備されている所を通って、彼岸花を楽しみましょう!
花が傷ついてしまうと、せっかくの綺麗な景色が台無しになってしまうので。
さて、彼岸花にテンションが上がり写真を大量に撮った後は、自転車を返却して、
蔵のまちに戻ります。
そこでふらっと惹かれて入ったのは、旧中埜半六邸。
・旧中埜半六艇

江戸時代から海運・醸造業で栄え、半田市を支えた中埜半六家のお宅。
今では甘味屋さんが一部店舗として使用していました。
お庭も広く木々の手入れもされている立派なところ▼

着物を着たくなるというか、着ないと場違いなんじゃないかと思うほど、
古風で威厳がある雰囲気でした。
めちゃくちゃ緩い恰好ですみません…汗
ちなみに中埜家の住宅は名鉄知多半田駅の近くにある洋館です。
他にも地元の資産家の邸宅があるので、邸宅訪問をするのも面白いかもしれませんね。
さて、今回間が空いてしまいましたが、知多半島にある半田市編でした。
彼岸花を狙うなら、9月の月末~10月の頭が見ごろかなと思います!
新美南吉を知ることができるスポットや様々な地元の企業の功績も見える所なので、
訪れる際は色々と掘り起こして見てください!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
あ、忘れてましたが今回のベストショットです。ではまた~♪

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