実は日本人もそんなに知らない…「厄年って何?」
- casaboheme0627
- 2020年8月19日
- 読了時間: 5分
更新日:2020年8月29日
神社にある厄年が書かれた表をよく見ますが、実はそんなによく知らない…「厄年って何?」という疑問を調べてまとめてみました!

皆さまこんにちは!カサボエームございます。
8月に入りやっと梅雨明けしたかと思ったら、愛知県は特有のジメジメムシムシした夏真っ盛り!
愛知の夏は全国の天気予報を見ていても1、2度ほど高いのです。
(勝手な推測ではありますが…)熱量が高いんでしょうね、このあたりは。笑
夏は好きな時期ではありますが、コロナ影響であまり外出もできずにエネルギーをため込んでます…
ということで、今回は観光ではなく気になったことを調べたコラムを!
ちょこっとだけでも楽しんでいただければ幸いです。少しの間お付き合いくださいませ。
What is 厄年…??

先日記事にした山田天満宮へ参拝した際に、御手水で手を洗う時に見つけました。
厄年の年齢表。これってどこの神社にも入口あたりに必ずあるし、自分の年齢ってどうなんだろうって結構気になりますよね。
でもあんまり実態を知らないなとふと思い、そもそも「厄年って何?」「神社にはあるけどどういう意味?」っていうのを調べて見ました。
厄年について、広辞苑では以下のように書かれております。
人の一生のうち、厄にあう恐れが多いから忌み慎まねばならないとする年。数え年で男は25・42・61歳、女は19・33・37歳などという。特に男の42歳と女の33歳を大厄(たいやく)といい、その前後の年も前厄(まえやく)・後厄(あとやく)といって恐れ慎む風があった。
※『広辞苑第六版』 参考
ざっくりいうと厄年とは「災難が降りかかるのが多くなる歳なので、普段よりもより自分の行動を気を付けましょう」という年です。
男性の40代前半や女性の30代半ばの歳は仕事や生活の変化大きく、肉体的・精神的にも変化が大きいため特に気を付けなければならない時として、大厄(たいやく)と昔から考えられています。
また大厄(たいやく)の歳について、
男性の42歳は「死に(しに)」、女性の33歳は「散々(さんざん)」という語呂の悪さも
あわせて考えられました。
ちなみに、数え年とは生まれた時を「1歳」として、元旦を迎えるごとに年齢を加える数え方です。
例えば2020年8月9日に生まれた瞬間から「1歳」として、2021年1月1日になった時点で2歳となります。
奈良時代(710~794年)から、運勢は1年ごとにリセットされると考えられており、
新年を迎えれば運が変化するのではないかと考えられていたようです。
ここからも厄年を「数え年」で考える概念がうかがえますね。
そして今年2020年の厄年はこちら↓

数え年の概念を説明しましたが、より分かりやすく西暦で表してみました。
※2020年現在なので、来年になると1歳ずつズレていきます。
男性
前厄(Mae Yaku) 本厄(Hon Yaku) 後厄(Ato Yaku)
1997年生 1996年生 1995年生
1980年生 1979年生 1978年生
1961年生 1960年生 1959年生
女性
前厄(Mae Yaku) 本厄(Hon Yaku) 後厄(Ato Yaku)
2003年生 2002年生 2001年生
1989年生 1988年生 1987年生
1985年生 1984年生 1983年生
そもそもなぜ厄年ができたのか?

平安時代中期(1008年ごろ)に書かれた平安時代の恋愛小説「源氏物語」にも厄年の概念があり、
厄年のために一定の期間、家に篭り行動を慎む様子が小説の中で描かれています。
平安時代では、12年間を1サイクルとして考えており、
「そのサイクルが終わるといい運気でもリセットされてしまう」ため、節目の年は「警戒すべき年」
として考えられていました。
現在の形となった厄年は江戸時代中期(1680年ごろ)に出来上がったものと考えられています。
江戸時代では伝染病などにかかりやすい幼少期を過ぎると50歳まで生きる人が大半でした。
特に男性の大厄とされている42歳はいつ病に倒れてもおかしくないため、「死」への恐怖から
「気を付けなければいけない年」=「厄年」として考えられました。
このことから「厄年」とは庶民の日常生活の中で生まれた知恵が伝統として継承されたもので、
宗教的な意味があるわけではないようです。
(一部陰陽道からくる説もありますが、特に明確な記載はありませんでした。)
また、女性と男性の厄年の年齢が違いますよね。
例えば女性は19歳で「出産」という役目があったことから19歳が厄年とされています。
このように男女ともに人生の節目で役割があることからこの年になっていると云われています。
厄年はどうやって過ごせばいいのか?

厄年があるからって何もできないのか…と落ち込むことはありませんよ!
確かに大きな変化となる、引っ越しや新築、結婚は避けたほうが良いとされていますが、
それでも厄年は大きな変化が重なる時でもあるので、海外旅行と引っ越しなど大きなイベントが
重なるならその時期だけ1つ我慢して過ごし、後から好きなことをして過ごすという考え方もあり、
フレキシブルになっています。
また、「人生を漠然と生きるのではなく節目をつけて生きるべきだ!」という考えから
「人生の節目」=「厄年」として厄年を「飛躍する年」とした考え方も昔からあります。
逆転の発想でびっくりするかと思いますが、厄年に独立・企業をすることにより
飛躍を願うこともあるようです。
なんてカッコいい考え方・・・!!
厄払いの方法について

厄払いの方法として、神社での厄除け祈願を行う方法もありますよね。
あとは厄除けのお守りを持ち歩く方もいらっしゃるかと思います。
そして特に厄払いとしてよく言われるのが、出産に関してで「子を授かれば厄が落とせる」と
考えられています。
それよりも簡単な方法としては「友人や知人など周りの人にご馳走をふるまう」方法だそうです!
これは「自分の財産の一部を周りの人に分け与えることによって厄を落とすことに繋がる」と
云われています。
苦しい時だからこそ周りに感謝し、喜んでもらうといい運気が巡ってきそうですね^^
今のコロナ時代にもある意味繋がるお話かもしれませんね。
厄年の人がお餅やお金、お菓子を配って厄を落とす風習があったように、大勢で集まるのが難しければ親しい人やお世話になった方にちょっとしたプレゼントを贈るのもいいかもしれませんね。
今回は「厄年」について調べてきましたが、意外とそんなに深刻に考えなくても
節目の年として身を引き締めたり、今までの人生を振り返って新しい飛躍を願う行動を起こしても
いい年であることが分かりました。
日々のやることに追われている生活から一度立ち止まるいい機会になりそうですね。
厄年だからこそ悪く考えずに、「節目」を意識して過ごしてみましょう!
今回は下記のHPを参考にさせていただきました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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